最終処分場浸出水、処理困難の理由(6):固定床式生物処理の問題
最終処分場(ごみ埋立地) 浸出水の処理が埋立物の変化(可燃性ごみ→
不燃系ごみ→焼却残渣)につれて処理が困難になってきたことは、ここまでで
述べきたとおりであるが、その他にも浸出水処理設備の特徴が難しさを助長
している面があるので、それらの点について引続き解説する。
最終処分場(ごみ埋立地)浸出水の生物処理には固定床方式のものが多く
見受けられる。(回転円板方式や、接触酸化方式等)
これはもともとBODが高くないという理由と、運転の容易性から選択されたも
のと思われる。設計された段階では正しかった方式選択かもしれないが、原水
が焼却残渣中心になるにつれ、この固定床方式の生物処理は対応が難しく
なってきている。それは生物量の絶対不足に起因していると思われる。
固定床式生物処理では方式にもよるが汚泥濃度は浮遊ベースでみると1000
~2000mg/l程度のものである。易分解基質(有機物)であれば十分であるが、
難分解性の有機物が対象となると生物汚泥が絶対量的に不足する。
多くの現場で「これは生物では処理できない排水」と決めつけて、「凝集沈
殿」+「活性炭処理」だけが実施されている。
結果としてはCOD除去率30~40%、T-N除去率0%というような現場が非常に
多くなっている。
これは方式を見直さない限り、如何に運転管理しても生物処理の結果を出
すことはできず、したがってプラントとしても全く機能しない結果となる。
ただその原因を踏まえれば、小改造で浮遊汚泥方式に変更することは可能
で、そのことで甦えっているプラントの例もある。
つづく
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